フレーム修理の解説です。事故などにより大破した時に車の内部の骨格部分の修理が必要になったときに大型のフレーム修整機のボディーをのせて骨格を元の状態へ戻していきます。人間で言えば手術室みたいなものです。車のフレームは車の骨格となり乗員の安全を確保するために非常に硬く一度曲がってしまえば戻すのにかなりの力が必要です。何十トンという力で引っ張り戻していきますので引っ張るには車を引っ張ってもずれないように固定も必要です。
その作業を行なえるのがこのフレーム修正機なのです。下記写真はプリウスを６点で固定した状態ですが、時には８，１０点で固定し強力な力で引っ張る作業もあります。では大破した場合の修理の仕方は職人さんによって色々な方法がありますので解説していきたいと思います。
元の状態にどうやって修正するの？
昔は車を電信柱にくくりつけて大ハンマーでどかどかと叩いて修理していたなどと良く先輩の職人さんが話していたのを聞いたことがありますが、現代では事故でぐちゃぐちゃになったボディーですが、完成させるのに数ミリの誤差も無く元に戻していきます。まず下記写真をご覧下さい。
まさにプラモデルの組み立て図状態の寸法図と言うのが販売されております。車両にはネジ穴や基準穴が数十万個以上あり、新車の状態でこの穴と穴の距離を図で表しているのです。この寸法図通りに穴の位置を戻していきます。下記写真参考の車両の周りのブルーのポールで寸法を測ることが出来たり左右対称穴が現在左右対称であるかも計測が出来ます。最近はレーザー計測などもあります。
大破は修正機を保有している修理業者を選らぶ！
昔の職人さんに多いのですが、この寸法図で修理せず自分の経験で左右の穴を同じ位置にしていったり、取り付ける新品パネルやテール・ライトの穴や隙間を元に修理していかれる方ががいますが正確では無く無理やり最後はつじつまをつけて表面上だけ修理されている場合もあります。腕の悪い職人は挙句には新品の穴が一致しない為その穴を広げたりする場合もあります。これは馬鹿穴と言われ修理としては最低です。この馬鹿穴はそのネジを外さなければ分からなくユーザーにそのまま納車されることになります。こっそりつぶやきます。修正機を使い寸法図集を使用し正確に修理してくれる業者に依頼して下さい。
上記の寸法図さえあれば後ろが無くなったパネルも数ミリ単位までもとの状態へ戻せるのです。
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